「あ~やっぱそう見えるか~。」
私の言葉に苦笑いする銀司。
「確かに俺女の子好きだけど、この学校にいるような濃~いメイクの女の子は恐怖しか感じねぇわ~」
その言葉に周りの女の子をよく見てみる。
と、ほとんどの女子はパンダのようなメイクをしていて、ナチュラルメイクの子はほんの少ししかいなかった。
『・・・皆化粧するの大変じゃないのかな?』
ふと出てきた疑問をポツリと口にすると、
「いや思うこと違くね?」
デザートのメニューを食いつくように見ていた冬樹がツッコミを入れた。
「ま、そういうこと~」
『そうなんだ。女の子の友達、欲しいけど怖いし無理かな・・・』
「仕方がねぇ。あいつらは俺らじゃなくて鳳凰のブランドが欲しいだけの奴らだからな、関わらねぇのが一番だ。」
遠巻きながらも私を睨んでくる女の子達を見て、友達を諦めて落ち込む私を慰めるように頭をなでる龍二。
