全てをくれたあなたに


ここが学校だということをふと思い出し、2人にそう言う。





「今日は倉庫にも行くしいいんじゃね~?」






「どうせもう昼になるしな。
授業は明日から受ける。ちなみに冬樹も同じクラスだ。」






『もうお昼になるの?話していると時間が早いね。冬樹も同じクラスならきっと楽しくなる。』





「腹減ったから学食にでも行かね~?」



『あ、ちょっと待って、ルナにご飯あげないと。人がいる所では出来ないから。』






バッグから保冷パックを取り出し、今日のために用意したルナのご飯専用の皿に鶏肉を乗せた。




ちなみに持ち運びが便利になるようにたためるシリコンタイプだ。




匂いに反応したルナがご飯を食べているうちに冬樹を起こす。





やっと起きた頃にはルナは食べ終わっていて、満足そうに伸びをしていた。





「学食・・・パフェ。」





眠そうな冬樹だったが、銀司から学食に行くことを聞くと何かを呟きながらにやけ始めた。