初対面の上に鳳凰の幹部ということもあり、一応敬語で話していた。
「俺も龍二や銀司と同じように呼び捨てで敬語も使わなくていい。」
『え、でも・・・』
「白、そうしてくれないと俺らもどうしたらいいか分かんない。」
ほぼ無表情だが、僅かに変わっている表情から本当に困っているのだと思った。
『分かった、そうするね。』
「あぁ。それから役だが、俺が総長、銀司が副総長兼情報参謀、冬樹が特攻隊長だ。」
「まぁ、まだ分かんなくてもそのうち分かるから覚えておくといいぞ〜」
『うん、分かった。』
そうやって話していると寝息が聞こえ、その方に顔を向けると冬樹が大きなヒツジの抱き枕を抱えて眠っていた。
ルナも退屈だったらしく、私の隣ですやすやと寝息を立てていた。
『あ、そういえば授業はどうするの?
受けなきゃいけないんでしょ?』
