全てをくれたあなたに


その日は金曜日だったため、わたしの初登校は月曜日となった。






そして初登校の日、私は制服を着てルナのご飯の鶏肉を保冷パックに詰めていた。





――カチャ





「真白、もう行くが準備は出来たか?」





『うん、出来たよ。ルナ、行こう。』





シャラン、と今日からのために付けた首輪の鈴の音が鳴る。





「行ってくる。」




『行ってきます。』




「「「行ってらっしゃいやし!!」」」





組員の挨拶を聞いて車に乗り込む。



助手席には銀司が既に乗っていた。





ルナも乗れるよう、車内の広い車に変えてもらった為、私達が座ってもルナが床に座れる余裕がある。





やがて静かに車が止まると、銀司が車から降りる。





すると、






――きゃあああああああ!!





と、女の悲鳴が聞こえた。