夜になると私は外へ出る
そして
意味もなく歩く
普段通っている道筋を辿って
昼間とは打って変わった静寂に満ちた道を歩く

聞こえる音は自分の足音と虫の音だけ

世界で1人ぼっちになった気分

でも大丈夫

見上げると
優しい光を放つお月様
まるで私を見守ってくれているかの様に

私は1人じゃない



すぐにお別れがきてしまうけれど

毎晩必ず繰り返す





私と月の逢瀬