私は教室の隅で本を読んでいる眼鏡を指差した。


「ほら、グズグズ言わずに行ってこい!」


そう言って私の背中を押す親友の久藤 鈴菜(クドウ スズナ)


「えー…」


「ほら、早く行きなよー」


「急いで急いで!」


ニヤニヤしながら私を囃し立てる友達。


私はため息をついて、地味男の元へ歩いていった。