車が走り出すと
「俺は信用できない?」
「できる」
「じゃあ、昨日負けた?」
「針生さんとのあれを聞いたし・・・」
「なに?あれって」
ゴニョゴニョと言ったらはっきり言えって
「針生さんはベッドインした、激しく攻められた・・・」
車が急ブレーキかかった
「私に怪我をさせる気?」
「お前あんなアホな事を信じたのか?」
「だって針生さんの事が、好きになりかけていたから・・・邪魔するほど野暮でないし・・・」
「・・・・・・」
針生を見たらゆでたこなっちゃった
「熱がでたの?」
額に手を当てようとしたら
腕を掴まれ
唇が近寄ったけど・・・ここは今運転中・・・
茹でたこの二人が尚一層茹でたこになったのは言うまでもない。
静かな車中
時間の流れが甘くなった
「携帯電話番号登録しておけよ」と携帯を投げた。
いつもの停車位置に車をとめ
「続き・・・」
肩を引き寄せ
唇が重なった
「静香って呼ぶから、圭吾と呼べ」
「会社内は苗字よ、出ないと・・・」
「仕方あるまい、静香が昼弁当持ってくるんだ、静香の分と・・・・」
「わかった、ありがとう」