姑息な言い訳と
素直になれないプライドを
ごちゃごちゃに練り回しながら
シャーペンを走らせる。
残念なことに
内容はまったく入ってこないけど。

言い訳とわかっている自分が悔しい。
ほんの一口の歪と
瓶いっぱいの蜂蜜を舐めるのが
怖い自分が悔しい。

松本の手は差し出されてる。
私はそれを握り返しておきながら、
顔を背けてる。
その体温に救われていながら。

この恋を認める強さがほしい。