そして俺たちは明日も息をする。

まだ死なないで
まだ死ねないで
自分の存在を傷つけ続ける境本と。
そんな君を嬉々として
痛みに追いやるクソ虫こと、俺。

君の敬う、尊いと慕う
この星を、二酸化炭素と
分解できない色々で
満たして、汚く汚して壊しながら、
君の隣で偽善をふるう。
君にとってだけ
優しい言葉をはきながら、
その背後で虚言だと謳う。

ごめんね、境本。

死にたい君が俺の理想だよ。
でもどうか、救われないでいて。
死んだりしないで苦しんでいて。

この暗闇が明けないように
救いのない呪いをあげる。