二人して頭が
おかしいのはわかってる。
だから出会った時にはもう
好きになっていたし、
彼女の恐怖や不快も理解できる。

境本が例え堪らなく
死にたいなら止めない。
怖いなら助けてあげる。

けれどそのきめ細やかな肌に
赤い痕がいくつも残って
痛くて痛くて血が沢山流れたとき
俺は歓喜に満ちてその血を舐める。

好きなんだ。
傷痕と血が。

彼女が死ぬことを望む
異常者であるように
俺は綺麗なものが壊れていくのを
見ていたい変態なんだ。