『忍姫恋絵巻』


「……なぁ」

イライラしていると、後ろにいた赤が隣に立ち、あたしに声をかけてくる。



「何?」


前を見つめたまま、返事をした。



「あれ…お前の?」

赤の言葉に、隣を見ると、赤は空を指していた。


あたしが顔を上げると、雷鳴がいた。


「っ!?」


雷鳴がここにいると言うことは…。
まさか!!!!

あたしは咄嗟に立ち上がる。


ビュンッ


それと同時に矢が飛んできた。


「ナメんな」


キンッ

それを赤が小刀で弾く。


「っ!!」


シュンッ

その隙に、あたしは、矢が飛んできた方向へ手裏剣を投げた。



「うがぁぁぁっ!!」



その方向から、悲鳴が上がると、会場は騒がしくなる。