「ハハッ、相変わらず照れ屋だよな」
「う、うるさい!は、離せ!」
照れ隠しに赤を突き飛ばそうとするが、逆に抱き込まれてしまった。
「愛してる、才氷。本当、お前以上の女はいねーよ」
「っ!!」
顎を掴まれ、上向くと、深く口付けられた。
不思議と、嬉し涙が流れた。
あたしに心から捧げる忠義を抱かせてくれた在政様やこうしてまた桜を見に行けるような世を作ってくれている家光、そして……。
あなたを想い、恋をして、愛を感じさせてくれる赤と過ごす時間が、あたしにとてつもない幸せを与えてくれる。
ハラハラと舞う桜吹雪の中、あたしはきっと何度もこの季節に涙する。
その度に、幸せだと胸を張り、未来に希望をもって生きていく……あなたと、仲間達と共に。


