『忍姫恋絵巻』




「そう言われると、見ていたくなるたちでな」


なんという天の邪鬼。
目を潰してもいいだろうか。


「お〜!美人だな、才氷」


すると、突然背後から声が聞こえた。振り返ると、予想通り赤がいる。


また気配を消して…。本当になんなの、この人たち。


「はぁ…」

「あ?な、なんだ…?」

ため息をついて、あたしは赤の髪に手を伸ばす。赤は驚いたようにあたしを見つめた。


グイッ!!


そして、あたしは赤の髪をおもいっきり引っ張った。


「痛えぇぇぇぇっ!!」


赤は頭を押さえてしゃがみ込む。


「なんだよいきなり!!」


赤は涙目であたしを睨みつけた。


そんなの勿論、決まってる。


「八つ当たり♪」


目の前に、ストレス発散出来そうな髪があったのでね。
あー、スッキリした!


「はぁ!?お前、俺で八つ当たりすんなよ!」

「さて、春日局様ー」


「おい、聞いてんのか!?」


赤を無視して春日局に向き直る。