バチバチバチッ
先程赤が放った火が、城を包む程の炎となっていた。炎の爆ぜる音が耳につく。
「信秋様、今しがた徳川が織田軍を全滅させました!!」
伝令の兵が、信秋の側で膝をつき報告した。
「とうとう、この城も落ちる!!」
信秋は狂ったように両手を広げ、燃える空を見つめた。
青空のはずのが、煙で黒く染まっている。
「あなたには相応しい最後でしょ、信秋」
「お前も、俺と道ずれぞ!!」
ダンッと地面を蹴り、信秋があたしの懐刀を叩き落とそうと薙刀を思い切りぶつけてくる。
ガキィィーンッ!!
それを受け流し、すぐに反撃する。
シュッ、ザシュッ!!
「血だ……血だあっ!!」
確かな手応えがあった。
あたしの刃が信秋の肩を切り裂き、その血を見て信秋は恍惚とした笑みを浮かべていた。
「信秋様」
「御子柴、お前は下がっていろ!!俺が……俺がアレを壊すのだ!!」
止めようとする御子柴を、信秋は押し退ける。
「はぁぁっ!!」
「くっ!!」
キンッ、ザシュッ!!
「うぅっ……」
まずった!!
信秋の動きが早くなってる!!
信秋の攻撃を避けきれなかったせいで、あたしの右肩からも血がダラダラと流れた。


