家光を公務に戻らせ、あたしは今日行われる城での祭事に出る為、着物に着替えた。
「いよいよ、影武者の仕事ね」
華やかな着物や髪飾りを身に纏い、鏡台の前に立ち尽くす。
重い、熱い、痛い!!
お姫様は、いつもこんなに窮屈な思いをしてるの!?
「ほぅ…」
春日局は満足そうにあたしを見た。
「同じ顔でも、お前は色気があるな。家光様は少々幼すぎる」
春日局は顎に手を沿え、まじまじとあたしを見下ろした。
「何ですか、あんまり見ないでくれます?」
とても、不快なので!!
品定めされてるみたいで、腹が立つ!
キッと春日局を睨みつけ、使いたくもない敬語を使う。


