キンッ、ガキーンッ!!
「ふっ、はっ!」
「ほう、なかなか早いっ!!」
信秋はあたしの刀を受けながら、楽しそうに笑う。
あたしは、その隙をついて、刀を突くように差し込む。
ビュンッ!!キィィィーンッ!!
「ぐあっ!!」
信秋の手から、刀が飛んでいく。
そして、ズボッと床に突き刺さった。
そして静寂が、訪れる。
「私の勝ちです、信秋殿」
「くっ……」
信秋は先程の余裕の笑みを消し、あたしを悔しそうに睨み付ける。
馬鹿にしたあげく、ましてや女に負けたのだから、信秋の怒りは最高頂だろう。
「負け……負けなど認めん!!ハァァッ!!」
近くに掛けられていた薙刀を手に、あたしに斬りかかる。
「はぁっ!!」
キィィィーンッ!!
それを受け止めて、あたしはニヤリと笑う。
正当な戦の申し込み条件を自ら覆した信秋は、こちらの提案を無下にした事になる。
「これで、和平は無効。織田 信秋、お前はここで終わりだ」
「お前……その口調は!!」
信秋はあたしの正体に気づき、目を見開く。
そんな信秋を見下ろし、冷たい笑みを向けた。
「服部 才氷。お前の全てを奪う為に、現れた…鬼だ」
「貴様……おい!お前達、こいつらを殺せ!!」
信秋の声に、織田の家臣達は一斉に武器を構え、襲いかかってくる。


