『忍姫恋絵巻』



「そうだ、春日局様達は何で俺たちの場所が分かったんだ?雷鳴が発ったのは、昨日だぞ」


赤の言葉にあたしも頷く。


「知らせを知ったにせよ、あたし達は徳川に向かう予定だった。徳川の兵を連れてここに来た目的を知りたい」


それに、どうしてここが分かったのかも。


真意を求めるように春日局を見ると、春日局は頷いた。


「赤が才氷を追っていった段階で、才氷がこちら側に戻ってくる事は予想出来た。まぁ、向こうの忍びまで引き抜いてくるとは思わなかったがな」


あぁ、五右衛門と先崎の事だ。


「織田に灸を据えるなら、早い方がいい。私たちがお前達を迎えに行ったほうが早いと思っただけだ。お前達の行き先はそこのフクロウが案内してくれた」


春日局様は木の枝に止まる雷鳴をチラリと見た。