『忍姫恋絵巻』



「あたしも、家光と共に生きる覚悟を決めました」


まっすぐに家光を見つめる。


「才氷……才氷っ!!」

「家光!?」


泣き笑いで、家光はあたしに抱きついてくる。


家光……。


あたしがこうしてまた、誰かに仕えたいと思えたのは、生きる意味を再び教えてくれたのは、家光だ。



「私達と生きて、才氷っ!!」

「はいっ……」


泣く家光の背を撫でながら、あたしまで泣いてしまった。


私の人生には、大切な人を失う別れだけではなく、新たな出会いもあるのだと知った。



在政様、きっとあなたが……。

あなたが、あたしをこうして仲間の元へと導いてきてくれたんだと思います。



この懐刀と共に、あたしに行くべき道を教えてくれた。