「それには、俺たちも驚いた」
「私も、再会がこんなに早いとは思わなかったぞ」
そう言って家光の両脇に膝をついて現れたのは、五右衛門と先崎だった。
全くもって予想外だ。
つい先日二手に別れたばかりだっていうのに。
「先崎のオッサンに五右衛門か!一体どうなってんのか、俺にも分からないけど…この状況を作った策士には心当たりがあるな」
赤は苦笑いを浮かべてあたしを見る。
「あたしも、その策士に心当たりがある」
裏の支配者、大奥取り締まり役…。
「それは、私の事か?」
家光の隣に馬を寄せる男に、あたしと赤は顔を見合わせて笑った。
「春日局様」
「いや、あれは魔王……」
あたしの言葉に赤は修正をかける。


