「何で……どうして……?」
自分でも声が震えているのがわかる。
もう2度と会えないって思ってたのに……。
「才氷!!しっかりしろ!!あいつは、お前の主じゃ…」
「私が、在政だよ。君に懐刀を託した」
こんな事がありえるの??
でも、在政様は懐刀をあたし託したって言った。
「本当に……在政様……」
「そうだよ、才氷」
あたしは、フラリと在政様に歩み寄る。
そんなあたしの肩を、グイッと赤が引き寄せた。
「しっかりしろ!!あれは忍びだ!!何かの術に決まってる!!」
何かの術……?
そんな、こんなに優しく笑う在政様が??
「可愛い才氷。さぁ、私の元に…」
手招きされると、まるで体が、頭がそうしなければならないように、勝手に歩いていってしまう。


