『忍姫恋絵巻』



「ずっと一緒だ、俺たちは」


そう言って落とされる口づけに願う。
このまま、赤と一緒に生きていけますようにと…。


そうして、しばらく赤の腕のなかで目を閉じていると、ナニヤラ周りが騒がしくなった。


「逃げろー!!」

「どこの忍びだ!?うがぁーっ!!」


悲鳴……?
それに、ざっと数十人ほどの足音が聞こえる。


「赤」

「あぁ、奴さんのお出ましみたいだ」


赤はあたしを背に庇うように、一歩前に出た。
足音は、迷わずここへ向かってる。


「見つけたぞ、服部 才氷」


そして現れたのは、左目が潰れ、長い黒髪を垂らした男だった。


ニタリと笑い、首を傾げるようにあたしを見る男は、ひどく不気味に見えた。


「おい、才氷の知り合いか?」

「いや……」


あんな奴、見たら忘れないし。


本当、誰なんだろう、信秋に関わってから、知らない奴らにも狙われてる。


「おのれー!!」


ガキンッ、キーンッ


桜牙門の元兵達が、武器を持って、忍びと戦っているのが見える。