「こんな時代だ、明日がどうなるかなんて分からないだろ?だからこそ、俺は今才氷と過ごす時間を大切にしたい」
「!!」
あたしが、赤と過ごす時間……。
限りある時間を、誰と過ごしたいのか…。
「どんなに怖くても、才氷と離れるほうが、俺には耐えられそうにねーよ」
「っ……」
そっか、あたしのこの怖いと思う気持ちは、皆もってるものなんだ。
そして、あたしはあの日、洞窟で赤と一緒に生きていく決意をした。
「赤、赤はあの日、あたし達は離れられない運命なんだって言ったけど……」
「あぁ」
運命…なんて他人任せなのは嫌だ。
そうじゃなくて、あたし自身が選んだ。
「あたしは、赤が好きで、大切だから、きっと……もう離れて生きるなんて未来を、想像出来ない」
「才氷っ……」
ガバッ
そう言った瞬間、赤はあたしを強く抱き締めた。
その腕は、痛いくらいだったけど、それが心地いい。
このまま、離さないでほしい……。


