『忍姫恋絵巻』



「そういや、才氷の飼ってる鳥ってあのフクロウだけか?」


「飼ってるっていうか、雷鳴は相棒」


何でそんな事聞くんだろう。
雷鳴と会うのはら初めてじゃないはず。



「いやさ、前に文が届いた時は、雀が届けにきたからさ」

「あぁ、あの子ね」


森で出会った雀の事を思い出した。
あの時、雷鳴は女達を徳川へ送るのにいなかったから助かった。


「森で助けてもらったの、急なお願いだったのに、引き受けてくれるなんて優しい子だよね」

「才氷、鳥と会話できんのか??」


目を真ん丸にして驚く赤に、あたしは笑う。


「そんなに驚くこと?服部の一族は、鳥達の力を借りて伝書したりしていたから、普通だと思った」

「まじか……」


驚愕する赤は、あたしをジッと見つめた。


な、何だろう……。
そんなに見られると、落ち着かない。