「私は、里で石川の忍び受け入れに対応しよう」
そうして、一先ず話がまとまる。
「オッサン、腹減っちまった」
「五右衛門……アンタ、緊張感なさすぎ」
ここで、腹減ったとか言う??
自由すぎでしょ。
呆れながら、五右衛門を見ると、先崎は笑った。
「飯だな。今日は才氷の歓迎も兼ねて、酒も出す事にしよう、伊津菜」
「はい、先崎様」
そう言って、伊津菜さんは食事の準備に席を立った。
それから数刻、あたしは八雲の里の人達に囲まれながら、宴に参加する事になった。
騒ぐ八雲の里の人達を見つめながら、本当にここは貧しいながらも温かい心をもった人達がたくさんいるのだと実感する。
この笑顔を、守らなきゃ……。
先崎には、あたしみたいに守れなかった苦しみを味あわせたくない。


