「月に一度、里の戦えない女は、外へ出て織田の城で奉公する事になっています。その時はどうでしょうか?」
「!!」
そんな、願ってもない日があるなんて!!
それなら、その日は大勢の女が里の外へ出てもおかしくないって事ね。
「伊津菜さん、その道順をくわしく聞いてもいい?」
「はい」
そう言って伊津菜さんは、里から織田城までの通る路と奉公内容などを話してくれる。
「織田城へつく前に、私たちは城下の村で皆綺麗な着物に着がえさせられるので……」
「それなら、くの一と入れ換えるとしたらそこだな」
五右衛門の言葉にあたしと先崎は頷く。
「オッサンとこのくの一じゃ、織田に顔が割れてるだろ。俺の所で見繕う」
「なら、あたしも顔が割れてるから、伊津菜さん達を逃がすのを手伝うよ」
くの一と入れ替わった里の女達を逃がす手順も考えないと。
城下の村なら、一般人に混じって逃げられるか。


