『忍姫恋絵巻』



「子供に関しても、忍術の修行を開始しているモノに絞って、子供を逃がす為の人員を裂くしかないだろうな」


考え込む先崎の肩に、五右衛門は手を置いた。


「くの一と他の忍びの手配は、この五右衛門が引き受ける。石川の忍びを使えばいい。こんだけ、忍びが団結して動くんだ、きっとうまくいくさ」

「五右衛門……恩にきる」


先崎は、少し泣きそうになりながら、笑った。
それを見て、この2人の信頼がどれほど強いのかが分かった。


「そうだね、石川、八雲、服部がここで手を組むんだから、百人力だと思う」


「才氷…礼を言う。元は、お前の言葉があったからこそ、決断する事ができたのだ」


「あたしなんて……」


ただ、自分の気持ちを押し付けただけだ。
心動かされたのは、あたしの方。



「忍びを思う先崎に、突き動かされたのはあたしも同じ。これから、一緒に八雲の里を取り返そう」


あたしが手を差し出すと、八雲はその手を強く握った。



「ありがとう、まずは、八雲の里で作戦を練ろう。しばらくは八雲の里で過ごすといい」


そうして、あたしたちは八雲の里で過ごす事になった。