「さすが、在政様だ」
「刀で右に出るものはいないからな」
桜牙門の家臣の声に耳を疑う。
在政、強かったんだ。
し、知らなかったー!!
なら、護衛いらないんじゃ…。
「約束は守っていただきたい」
在政は笑みを浮かべながら信秋を見つめる。
「面白き余興だった。だが、その約束は残念だが果たされんよ」
そう言って信秋は金の槍を抜き放った。
ブンッ
「これはな、外国の侍が持つ槍だ。一度に、何人もの人間を突き刺せる」
そう言って、ジリッと在政に近づく。
それと同時に、織田の家臣は刀を構えた。
「約束もろくに出来ない、嘆かわしいね」
「っ!」
すると、在政は冷たい瞳で信秋を見据えた。
在政、こんな目もするんだ。
これが、桜牙門の当主。
ただこの状況は、いくら在政が強くても、こっちが明らかに不利なんだ。


