「信秋殿は、人を楽しませるのがとてもお好きなようで」
そんな中、在政は笑顔で立ち上がる。
そして、パチパチと拍手をしはじめた。
は、はぁ!?
在政、何してんの!?
あたしは、言葉を失って、在政を見つめる。
「これは、一つの余興。それでは、互いの家臣から、1人選出し、戦わせる。ここで勝った方の意見を通すというのはどうでしょう」
「ほう?」
信秋は興味を示したのか、在政の話に身を乗り出す。
「して、在政殿の意見は」
「私が勝てば、私たちを桜牙門に帰していただきたい」
桜牙門に帰してって……。
織田に下らないって、桜牙門に手を出すなって言えば良かったのに。
あたしは、在政の言葉を不思議に思った。
「乗ったぞ。ただ、お前の陣には、俺の家臣に勝てるような人材が見受けられんが?」
信秋は馬鹿にしたようにあたし達を見つめた。
在政、ここであたしを出すのか??
たぶん、この中ではあたしが一番強いだろうし…。
そう思って、立ち上がろうとすると…。


