「悪鬼に神を傷つける事叶わず」

ノシノシと歩を進める象男。

まさしく巨象だ。

「我が教団マハルーチカに、一切の邪悪は抗する事は出来ない」

「我が教団だぁ?どうせボッチなんだろ?」

言いつつも、松岡は攻めあぐねていた。

ただの自己満足のインチキカルト教団の信者ではないらしい。

この象男は、戦闘においては一流の強さを誇っていた。

プロの暗殺者である松岡を苦戦させるほどに。

「悪鬼駆逐。マハルーチカは許しはしない」

象男が、大きく拳を振りかぶる!