「う、撃ちやがった!」

「この野郎クソオマワリがぁっ!」

激昂する組員達。

中には拳銃を取りに建物の中に戻ろうとする組員もいるが。

「誰が動いていいっつった!」

我妻はそれらの組員をも容赦なく射殺。

最早強制捜査どころか、カチコミの様相を呈していた。

その銃声を聞いて。

「……」

総本部の3階の窓から、1人の男が顔を出す。

鬼首會組長、鬼首 春樹。

「よぉ鬼首ぇ」

我妻は鬼首を見上げる。

「この間は答えてもらってねぇからな。改めて訊きに来たぜ。俺の娘を監禁した犯人は、お前んとこの組員なのか?」