Tokyo Dark Side

話題を変える事にしよう。

「お前ら、鬼首會の鬼首 春樹と一緒にいたな」

「……」

「お前らの所属していた組織ってのは、鬼首會の事なのか」

「……」

巽の問いかけに、亮二は複雑な表情を見せた。

「そのようだ」

「そのようだ、とはどういう事だ?お前達の所属していた組織だろう」

永瀬の質問。

無表情だった亮二に、やや困惑の色が窺えた。

「俺達は組織の全容を知って、『仕事』をしていた訳じゃない。支給されたスマホに受信されるメールによって、標的や殺しの内容、依頼者や依頼料の説明を受け、『仕事』をする。疑問を差し挟む余地もないし、質問も許されない。与えられた情報のみに基づき、俺達は時に、よく知りもしない相手を暗殺してきた」