これで亮二1人のみ。

残る警察官達が、全員彼に銃口を向ける。

「……」

四方八方を取り囲む警察官。

如何に亮二といえど、たった1人でこの包囲は突破できない。

ましてや、標的の暗殺を遂行する事など。

暗殺任務は失敗。

それなら。

「!?」

亮二は持っていたアイスピックの切っ先を、自らの喉元に突き付ける!

自害。

任務の果たせない暗殺者など、生きる価値はない。

これにて人生終了。

一気に喉を貫こうとした亮二は。