そう。

「全くお前って女は!」

耕介以外は。

彼は今度こそ暗殺者達の囲みを突破し、雛罌粟の手を引いて、窓ガラスを突き破って外へと出る!

「相手は歌舞伎町辺りのチンピラとは違うんだぞ!何て危ねぇ真似しやがる!」

説教しながら走る耕介に。

「…私も原宿辺りでクレープ食べてるJKとは違う…」

雛罌粟は貫禄の返答を返した。

耕介でさえ舌を巻くしかない。

この女は。

夏目 雛罌粟という女は。

将来大物になるに違いない。