Tokyo Dark Side

「ま、護身の為に念の為と思って最近取得したんだが…まさかこうやって人間に銃を向ける事になるとはな」

猟銃の引き金に指をかけたまま言う耕介。

如何に伊庭でも、この距離でこの体勢から、耕介から離脱、或いは反撃を試みるのは難しい。

全ては侵入を読んでいた耕介の洞察力。

「まぁそういうこった。諦めてお縄を…」

耕介が勝ち誇って言いかけた瞬間。

「!?」

背後の大きな窓を蹴破り、アイスピックを手にした亮二が飛び込んできた!

「おわっと!」

咄嗟に耕介は刺突を躱すものの、形勢は一気に逆転。

伊庭と亮二に挟撃される形となってしまった。