Tokyo Dark Side

「本来俺ら極道は、堅気に手は出さねぇ。堅気を脅して金を巻き上げるのは、下の下がやる事だ。古い極道の言う昔気質のやり方だと言われても、三代目鬼首會じゃあそんな真似は許さねぇ。守れねぇ奴は、容赦なくケジメを取らせる。だがな」

鬼首は跪く松岡の前にしゃがむ。

「殺しの現場を見られたんなら話は別だ。例えそれが堅気の女だろうが、気の毒だが生かしておく訳にはいかねぇ。俺らの仕事に支障が出るからだ。わかるな?」

「……ああ」

呼吸を乱し、頷く松岡。

「だったら何でさっさと消さねぇんだっ!」

立ち上がった鬼首の蹴り!

頬を蹴り飛ばされ、松岡は倒れた。

「オメェらもプロ名乗ってる以上、きっちり仕事はこなしやがれ!」