Tokyo Dark Side

「それは」

倉本が言う。

「蓮杖、お前が雛罌粟さんに『本当の愛』を教えたからじゃないのか」

「「倉本さんまじハズカシーな」」

声を揃え、顔を顰める耕介と巽。

「でもまぁ、うん…雛罌粟は最近その、本当の愛って奴を分かり始めたのかなって、思う…普通の歳相応の女になったんじゃねぇかなって思ってる。それをよ…」

耕介は、ミシ…と拳を握り締めた。

「今日の昼間みたいな…あんなチンケなドチンピラどもにいいように扱われてよ…物みてぇに玩具にされちまって…やっと雛罌粟は変われたんだ。それなのによ…」

「蓮杖…」

巽には分かる。

耕介は怒っている。

やっと普通の少女に戻れた雛罌粟を、また穢したチンピラ達に。

「ぶっ殺してもいいんじゃねぇかなって…思うんだ。警察時代に殺しちまった女の子の事は今も悔やんでるけどよ…あんな外道は…1人残らずぶっ殺しても…いいと思うんだ」