Tokyo Dark Side

「ちっとハズカシー話すんぜ」

耕介は椅子に座り、机に両足を上げたまま喋り出す。

「…雛罌粟はよ、本当の愛って奴を知らねぇんだ」

「オイオイ、まじハズカシーな」

巽が顔を顰めて茶化す。

それを『うるせっ』と黙らせた後。

「アイツが売春(ウリ)紛いの事してる頃に知り合って…まぁ俺も嫌いじゃねぇから、その後何度か関係持って…アイツどういう訳だか、俺に懐きやがってよ…」

本当に理解し難い、という風に、耕介は首を傾げる。

「こんなゴロツキみてぇな金無し私立探偵のどこがいいんだか、雛罌粟は少しずつ売春もやめて、俺だけに尽くすようになったんだ。口じゃあ相変わらず尻軽のビッチみてぇな事言ってるけど、アイツ本当に変わったよ。何つーか…可愛い女になった」