カジモトの項の火傷は、美奈の見立てだと、熱傷深度III度。
恐らくは熱湯ではなく、炎による火傷だ。
「象男がこの探偵事務所に雛罌粟ちゃんを襲いに来た時、蓮杖さんがサラダ油を投げつけて、ライターで火を放ったらしいわ。仮面をつけていた象男は、恐らく顔は火傷していないでしょうけど、仮面に覆われていない首筋辺りには火傷している筈…それもかなり酷い火傷をね」
鋭い目で、美奈はカジモトを睨む。
「何で…子供の頃の熱湯の火傷だなんて嘘をついたの?」
「……」
カジモトの顔から、表情が消えた。
「切れる女だ。気付かなければよかったものを…愚者め」
恐らくは熱湯ではなく、炎による火傷だ。
「象男がこの探偵事務所に雛罌粟ちゃんを襲いに来た時、蓮杖さんがサラダ油を投げつけて、ライターで火を放ったらしいわ。仮面をつけていた象男は、恐らく顔は火傷していないでしょうけど、仮面に覆われていない首筋辺りには火傷している筈…それもかなり酷い火傷をね」
鋭い目で、美奈はカジモトを睨む。
「何で…子供の頃の熱湯の火傷だなんて嘘をついたの?」
「……」
カジモトの顔から、表情が消えた。
「切れる女だ。気付かなければよかったものを…愚者め」


