環はクスッと笑う。

「そんなに体大きいのに」

…環の指摘する通り、カジモトは筋骨逞しく、大きな体格の持ち主だった。

「動物で例えるなら、熊?ううん、『象』かな?」

「……象……ですか」

環に悟られないように。

カジモトは運転席でニヤリと薄く笑った。