その姦しい様子を。

「堪んねぇ~…」

バスルームの扉の隙間から覗き見る不埒な探偵。

「もう散々見飽きた雛罌粟はともかくとして、あの!あのグラビアアイドルの向井 環の入浴シーンだぜ!湯気!湯気邪魔!女医のねーちゃんの大人の色気も悪くねぇな!スレンダーってのもこれはこれで捨て難い!」

「お前は邪念を捨てろ」

隙だらけの耕介の後頭部を、背後から蹴りつける巽。

「何やってんだお前は。風呂場覗かせる為に3人を預けてんじゃないんだぞ」

「何言ってやがる。一番無防備な入浴中の3人を集中警護だ」

「別に覗かんでいい」

「巽、環はまだ処女らしいぞ?」

「そ、そうなのか?」

「よかったな!お前がハジメテだ!有り難く頂戴しろ!」

「お、おぅ…」

「歯切れ悪ィ返事だな。俺が頂いてやろうか?」

「馬鹿言え、お前は雛罌粟がいるだろうが」

「アイツはセフレだっての。他に誰とヤろうが勝手だっての」

「下衆の極みだな」