Tokyo Dark Side

と。

「何騒いでんだ」

総本部の扉が開き、中から若い男が出てきた。

三代目鬼首會組長、鬼首 春樹。

「ここが三代目鬼首會総本部と分かって来てんのか?」

「何貫禄垂れてんだこの野郎」

鬼首に向かって、我妻は暴言を吐く。

並の警察官やヤクザならば、これで死亡確定。

鬼首に滅多な口をきけば、下の組員達が生かしてはおかない。

「おい鬼首ぇ、てめぇんとこの下っ端が、ウチの娘拉致してたってのは本当か?」

「あぁ?」

我妻の唐突な問いかけに、訝しげな顔をする鬼首。

「堅気の娘攫って、監禁するような下衆野郎がテメェの子分ってのは本当かって訊いてんだよ馬鹿野郎!」

「ワレ組長に向かって何だその口の利き方はっ?あ゛ぁ!」

「訳の分かんねぇ事言ってっと只じゃ済まさねぇぞゴルァッ!」

我妻の言葉に激昂した組員達が罵声を浴びせ、周囲は騒然となる。