僕は、声を出そうと金魚の様に口をパクパクとさせている…

蛍香「ねぇ…私が愛した人は、死んでしまうって噂あったよね…」

沙戯斗「………」

蛍香「これはねそおゆう呪いの様なものだね…」

蛍香姉さんは、手に持った縄を僕の首に巻いた。

蛍香姉さんは、縄の両端を持って僕の首を締めた。

沙戯斗「ガハ…」

蛍香「ごめんね…沙戯斗」

ねぇ~僕は、蛍香姉さんの願い事の為に頑張ってきたのに…

薄れていく意識の最後に言いたかったな…

そんな蛍香姉さんでも好きだと…

そして、君の…蛍香姉さんの手で終われて…よかった…

僕の愛した人は…

く…る…

言葉の途中で意識が消えた僕の最後の記憶は…ここで途絶えた…

蛍香「いつもありがとう…」

蛍香「私の願い事の為に…頑張ってくれて…」

蛍香「私物凄く幸せだったからね!!」

蛍香「また生まれ変わっても兄弟になろうね!!」

蛍香「これで全てがハッピーエンドだね!!」

これはね…作られた不幸の物語…なんだよ!!