お母様とは8年も会っていない…

記憶に残っていない姉様も自分よりも二歳か三歳位年上としか知らされていない…

沙戯斗「今更会ったところで…」

玄関の前を通りかかった所で外から物音がした。

僕は気になったので様子を見た。

扉が開いたので家の中に入ってくる様子を見ていると自分と同じ位の背丈の女の子とその後ろに女性が入ってきた。

沙戯斗「お久し振りです。お母様!!」

お母様「お久し振りです。沙戯斗さん」

沙戯斗「随分遅いご到着でしたが…大丈夫でしたか?」

お母様「大丈夫よ。少し道が悪かったので遅れたのよ。」

沙戯斗「そうですか…お父様が食堂でお待ちしております。」

お母様「わかりました。」

お母様「沙戯斗さん貴方はもう休むの?」

沙戯斗「はい。また明日からよろしくお願いします。」

僕が自室に戻ろうとすると後ろからパタパタと音がしたのでまた振り替える。