沙戯斗「ね~文樹…俺は、文樹の親友だよな…」

文樹「あぁ…」

沙戯斗「来世でも親友だと嬉しいな…」

文樹「あぁ…じゃあな…」

沙戯斗「バイバイ…文樹」

沙戯斗が最後の言葉を言った瞬間文樹の立っている台を蹴り飛ばした。

私は、助けようと動こうとするけど足が震えて動いてくれない…

沙戯斗は、文樹の足を抱きしめ地面に向かって引っ張っていた。

静かな廃屋にボキボキと骨が折れる音がした。

沙戯斗は、もう喋ることのない文樹を眺めながら言葉を唱えるように呟いていた。

沙戯斗は、朝日が出始めるのを気付き屋敷の方に走って行った。

私は、まだ足が震えている。

文樹が吊るされている所に這って行った。

蛍香「文樹…文樹…」

私は、堪えきれずに泣いていた。

蛍香「ねぇ…嘘だよね…」