沙戯斗「そうだよ!!僕は、あの日から…蛍香を護る為に自分の手を血で染めてきたんだよ!!」

沙戯斗「蛍香は、何度愛した人が消えても次を求める…」

沙戯斗「そろそろ、僕の事を…もっと…」

沙戯斗「これで終わりだから…そのはすだから…」

文樹「今度は、親友をその手で血に染めるのか…」

沙戯斗「…ごめんな…」

お互いの間に無言が続いた。

沙戯斗「来世でも親友だと嬉しいな…」

文樹は、決心したのか…

文樹「あぁ…じゃあな…」

沙戯斗「バイバイ…文樹…」

僕は、そう言うと文樹が立っている台を蹴り飛ばした。

文樹は、苦しそうに吊られている…

可哀想に思った僕は、文樹の足を抱きしめ地面に向かって引っ張った。

自分の頭の上からボキボキと骨が折れる音がした。

僕は、文樹が死んだことを確認した。

文樹を自殺したかのようにその場所を綺麗にした。

沙戯斗「本当にごめんな…」

沙戯斗「だけどさ…文樹は、僕の事を…本当の僕を見てくれてなかったんだな…」

沙戯斗「親友なら僕のこの狂愛を止めてほしかったよ…僕が自分の手を血で染める前に…」

僕は、一人そのなにも言わない親友だった物を見ながら呟いていた。

そして僕は、廃屋を去る前に文樹の耳に真実を告げて…

沙戯斗「生きているときに言えれば…よかったね…」

僕は、朝日が出始める事に気付き蛍香姉さんが待っている家に向かって急いで走った。