暫くしてドアノブに手を掛ける。

「ただいまー。」

2階からバタバタと階段を降りてくる音が
聞こえてる。

その音に両手を広げる私。

「おねえちゃん!」

ギュッと抱きついてきた可愛い弟。
悠_ユウ_

サラサラの黒髪を撫でる。

嬉しそうに笑う悠にキュンっと
母性本能がくすぐられる。

悠は私より2つ年下、つまり中学2年生。

反抗期なんて一切ない悠。