好きになる方法。

こうなると尚更あいつに渡したくなくて。

理緒の好きって言葉を聞くのも
理緒の笑顔を向けられるのも俺だけがいい。

理緒に指1本触れさせないと
固く決意していると頭に異変が…


理緒が俺の髪を触っている。

髪を触ってフフッと可愛いらしく笑う理緒。

理緒に触れたい。

この欲をなんとか抑えながら

「理緒。他の奴だったら今頃襲われてるぞ」

と何ともしてないように言う。

俺の予想に反して理緒は

「家族以外の異性に触るの
先生だけなんで大丈夫です。」

こんなことを言ってのけた。

俺だけっていう言葉がリピートする。

どうしようない衝動に駆られて
理緒をさっきよりも強い力で抱きしめた。

計算してない理緒だから嬉しく感じる。
と同時に無自覚だからこそ危険だなと思った。