好きになる方法。

理緒の話を聞いていてあながち
間違ってもないなと思う。

そう言うと理緒は不思議そうにしていて

俺が理緒をどんな風に見てたか話すと
焦ったように言葉を被せてきた。

事実なのにと思って少し拗ねると
理緒がボーッとしていた。

これを放心状態というのか。

せっかくだから抱きついてみた。

いい匂い。臭い香水じゃなく
フワッと香る甘い匂い。

我に返ったらしい理緒は冷静に質問してきた。

密着していた身体を少し離して理緒の顔を
覗き見る。