「もしもし」 きゅっと締め付けられる胸。 それを隠すように私は静かに彼のいるリビングからでた。 彼に、婚約者がることは社内でも有名。 私の勤める会社、つまり彼が社長を務める会社と提携してる会社の社長令嬢が彼の婚約者。 噂によるとその連携がなければ今みたいな大きな会社にはなれなかったとか。 そして、この連携がなくなれば、この会社の危機だとか…。 つまりは政略結婚。 彼は会社のための結婚を余儀なくされてる。