「待っていて」 本気で、唯子を自分の手で幸せにするつもりだった。 金井メイとの結婚がなくなっても、会社をやっていける。 その方法はほとんどないに等しかったが俺は彼女のためにやれるだけのことをやろうと決意し前々から動いていた。 そのせいで彼女と会える時間は以前にもまして少なくはなったが、それでも彼女を手に入れるために懸命に働いた。 金井メイがすべて感づいているとも知らず…。